キャンプの魅力にハマり、こだわりのギアが増えてくると、多くの人が直面するのが収納問題です。「大切なキャンプ用品は一体どこにしまうのが正解なのだろう?」と悩んでいませんか。収納を自宅で試行錯誤したり、ベランダ収納でスペースの限界を感じたりするのは、キャンパーにとって共通の悩みと言えるでしょう。そこで有力な選択肢となるのが、キャンプ用品の屋外保管に適した物置の設置です。
しかし、屋外ではキャンプ用品の物置にカビが発生するリスクも無視できません。そのため、適切なキャンプ用品の物置でのカビ対策が極めて重要になります。例えば、頑丈さで定評のあるイナバ物置にキャンプ用品を収納する場合でも、地面からの湿気を防ぐキャンプ用の物置台の設置が推奨されます。この記事では、そんなキャンプ道具の収納に関するあらゆる悩みを解決するため、おすすめの物置や正しい保管方法を徹底解説します。
この記事で分かる事
- キャンプ用品の最適な収納場所と注意点
- 物置で発生しやすいカビとその具体的な対策方法
- デザインや機能性に優れたキャンパー向けのおすすめ物置モデル
- あなたのキャンプスタイルに合った失敗しない物置選びのポイント
キャンプ道具の物置、おすすめの保管術
- どこにしまうのがベスト?
- 収納は自宅でも可能か
- ベランダ収納とその注意点
- 屋外保管で気をつけること
- 物置に置くとカビが生える?
- 物置のカビ対策
どこにしまうのがベスト?
増え続けるキャンプ用品の収納場所は、多くのキャンパーが頭を悩ませる問題です。主な保管場所としては、「自宅内(部屋や押入れ)」「ベランダ」「屋外物置」などが挙げられます。
それぞれの場所にはメリットとデメリットがあり、一概に「ここがベスト」とは言えません。例えば、自宅内は天候の影響を受けずギアの劣化を防ぎやすい反面、居住スペースを圧迫します。ベランダは手軽ですが、雨風や盗難のリスクが伴います。
最終的に多くのキャンパーがたどり着く選択肢の一つが屋外物置です。ギアをまとめて収納でき、家の中をすっきり保てるという大きなメリットがあります。しかし、ただ物置に詰め込むだけでは、大切なギアを傷めてしまう可能性も少なくありません。あなたのライフスタイルやギアの量、そして何を最優先するかによって、ベストな収納場所は変わってきます。まずはそれぞれの特徴を正しく理解することが、最適な収納環境づくりの第一歩です。
収納場所選びのポイント
ギアの量、住宅環境(戸建て・集合住宅)、キャンプに行く頻度などを総合的に考慮し、自分にとって最も管理しやすく、かつギアの劣化を最小限に抑えられる場所を選ぶことが重要です。
収納は自宅でも可能か
もちろん、キャンプ用品の収納を自宅内で行うことは可能です。特にキャンプを始めたばかりでギアが少ない場合や、ギアを常に眺めていたい方にとっては魅力的な選択肢でしょう。
主な方法としては、部屋の一角に専用のラックを設置する、使っていない部屋を丸ごとギア部屋にする、押入れやクローゼットを整理して収納スペースを確保する、といったものが考えられます。
室内保管の最大のメリットは、雨風や直射日光、急激な温度変化からギアを守れる点です。これにより、テント生地の劣化や金属パーツの錆びなどを防ぎやすくなります。
自宅内収納の限界点
しかし、ギアが増えるにつれて問題も生じます。最も大きな問題は、居住スペースの圧迫です。テントやタープ、クーラーボックスなどの大型ギアは場所を取り、家族からの不満の原因になることも。また、キャンプから帰宅した際に、汚れたギアを一度室内に入れなければならない手間や、家が汚れるストレスも考慮する必要があります。
結論として、自宅内での収納はギアが少ないうちは有効ですが、キャンプにのめり込むほど、スペースの限界や管理の手間といった課題に直面しやすくなると言えるでしょう。
ベランダ収納とその注意点
アパートやマンションにお住まいの方にとって、ベランダは手軽に利用できる収納スペースです。キャンプから帰ってきて、ギアを外に置いたままにできるため、家の中が汚れずに済むというメリットがあります。
しかし、ベランダでの収納にはいくつかの重要な注意点が存在します。
ベランダ収納の主なリスク
1. 紫外線や雨風による劣化
多くのキャンプ用品、特にテントやタープなどの布製品は紫外線に弱く、長時間さらし続けると生地が劣化し、防水性能が低下する原因になります。また、風で飛ばされたり、雨で濡れたまま放置したりすると、カビや錆びの発生につながります。
2. 盗難のリスク
高価なアウトドアブランドのギアは、盗難のターゲットになる可能性があります。特に低層階の場合は注意が必要です。
3. 美観と規約の問題
ベランダは共用部分と定められている集合住宅が多く、大きな物置を置くことが規約で禁止されている場合があります。また、ギアを乱雑に置いていると、外からの見た目が悪くなることもあります。
ベランダに収納する場合は、防水・UVカット機能のある収納ボックスやカバーを使用し、ギアを直接日光や雨から守る工夫が不可欠です。ただ、根本的な解決策としては、やはり専用の物置に軍配が上がります。
屋外保管で気をつけること
屋外物置は、キャンプ用品の収納問題を解決する非常に有効な手段ですが、単に「外に置ける箱」と考えてはいけません。屋外ならではの環境要因から大切なギアを守るためには、いくつかのポイントを意識する必要があります。
最も注意すべきは「湿気」と「温度」です。
日本の夏は高温多湿で、締め切った物置の内部は想像以上の過酷な環境になります。Yahoo!知恵袋の回答によれば、真夏の物置内は70~80℃に達することもあると指摘されています。このような高温は、プラスチック製品の変形や、テントのシームテープの剥離、ポリウレタンコーティングの加水分解(ベタつき)を促進させる原因となります。
また、地面からの湿気や、雨の日に濡れたままギアを収納することによる内部の湿気は、カビの温床となります。せっかくの休日、キャンプに行こうと物置を開けたらテントがカビだらけだった、という悲劇は絶対に避けたいものです。
その他の注意点
他にも、害虫の侵入や、土埃による汚れ、そして高価なギアを狙った盗難など、屋外保管には様々なリスクが伴います。これらのリスクを理解し、適切な対策を講じることが、物置を「最高のギア庫」にするための鍵となります。
物置に置くとカビが生える?
結論から言うと、対策を怠れば、キャンプ用品を物置に置くことでカビが生える可能性は非常に高いです。
カビは「温度・湿度・栄養分」の3つの条件が揃うと発生します。締め切られた物置の中は、まさにこの条件が揃いやすい環境なのです。
- 湿度: 地面からの湿気、濡れたまま収納したギア、結露などにより、物置内の湿度は上昇します。
- 温度: 直射日光が当たる場所に設置された物置は、夏場に内部が高温になり、カビが繁殖しやすい温度帯(20~30℃)を大きく超えますが、春や秋、梅雨の時期はカビの活動に最適な温度になります。
- 栄養分: テントやタープに残った土、草、食べ物のカス、そしてギアに付着したあらゆる有機物がカビの栄養源となります。
特に注意が必要なのが、テントやタープのPU(ポリウレタン)コーティングです。湿気によって化学的に分解される「加水分解」という現象を起こし、生地がベタベタになったり、独特の臭いを発したりします。これは一度発生すると元に戻すのが困難で、ギアの寿命を著しく縮めてしまいます。
このように、物置は便利な反面、カビや劣化のリスクと隣り合わせの環境であることを認識しておく必要があります。
物置のカビ対策
大切なキャンプ用品をカビから守り、長く愛用するためには、物置での保管方法に一手間加えることが不可欠です。以下に、誰でも実践できる重要なカビ対策を4つご紹介します。
1. ギアを完全に乾燥させる
最も基本的で、最も重要な対策です。キャンプで使用したテント、タープ、寝袋などは、必ず完全に乾かしてから収納してください。雨天での撤収後は、自宅のベランダや浴室などで広げ、数日間しっかりと乾燥させる手間を惜しまないようにしましょう。見た目が乾いていても、縫い目などに湿気が残っていることがあります。
2. 汚れをしっかり落とす
土や泥、草、食べこぼしなどはカビの栄養源になります。収納前には、ブラシで汚れを払い落としたり、固く絞った布で拭き取ったりして、できる限りクリーンな状態にしてください。
3. 物置内の湿気をコントロールする
物置内の湿度を下げる工夫も有効です。
- すのこやパレットを敷く: ギアを床に直置きせず、すのこなどの上に置くことで、地面からの湿気とギアの間に空気の層を作ります。
- 除湿剤を置く: 物置用の大型除湿剤を設置することで、内部の湿度を低減できます。定期的な交換を忘れないようにしましょう。
- 定期的な換気: 天気の良い日には物置の扉を開け、空気を入れ換えるだけでも効果があります。
4. 詰め込みすぎない
物置内にギアをぎゅうぎゅうに詰め込むと、空気の通り道がなくなり、湿気がこもりやすくなります。収納量に対して余裕のあるサイズの物置を選び、ギアとギアの間にも隙間を作るように心がけましょう。
これらの対策を徹底するだけで、カビのリスクは大幅に減少します。少しの手間が、高価なギアの寿命を延ばすことに繋がりますよ。
キャンプ道具の物置におすすめのモデル
- 話題のコールマンコラボ物置もチェック
- イナバ物置はキャンプ用品の収納に最適か
- おしゃれなユーロ物置も選択肢に
- キャンプ用の物置に物置台は必要?
- まとめ:キャンプ道具の物置おすすめ11選!失敗しない収納術と選び方
話題のコールマンコラボ物置もチェック
物置メーカーの老舗「ヨドコウ(淀川製鋼所)」と、世界的なアウトドアブランド「Coleman(コールマン)」がコラボレーションした物置が、デザイン性と機能性を両立しているとキャンパーの間で話題です。
2021年の限定モデルに続く第2弾として、レギュラー商品化された2つのモデルは、キャンプ好きの心をくすぐる特別な仕様となっています。
ヨド物置エルモ Colemanモデル
Colemanの最高峰テント「マスターシリーズ」を彷彿とさせる、シックなブラウンが特徴の物置です。取手や銘板にはブロンズカラーが採用され、上質な雰囲気を醸し出しています。購入者が好きな場所に貼れるアートステッカーが付属しており、自分だけのデザインにカスタマイズできる遊び心も魅力です。
ヨドストレージボックス Colemanモデル
Colemanのブランドカラーである深みのあるグリーンをまとった、コンパクトな収納ボックスです。前面の扉が大きく開くため、荷物の出し入れが非常にスムーズ。オプションでキャスターを取り付ければ、移動も楽に行えます。先着500名限定で、小物の整理に便利な有孔ボードがプレゼントされるキャンペーンも実施されています。
モデル名 | ヨド物置エルモ Colemanモデル | ヨドストレージボックス Colemanモデル |
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本体価格(税込) | 一般型: 313,500円 / 積雪型: 315,700円 | 214,500円 |
本体寸法(mm) | 間口1,862.5 × 奥行1,161.5 × 高さ2,120.5 | 間口1,220 × 奥行646.5 × 高さ1,139.5 |
床面積 | 2.16㎡(0.66坪) | 0.78㎡ |
特徴 | マスターシリーズ風デザイン、アートステッカー付属 | ブランドカラー、前扉開閉、オプション豊富 |
公式サイト | 公式サイトで見る | 公式サイトで見る |
これらのコラボモデルは、Colemanが提携するキャンプ場「パートナーフィールド」で実物を見ることができます。デザインにこだわりたいキャンパーは、一度チェックしてみる価値があるでしょう。(参照:ヨドコウ×Coleman公式サイト)
イナバ物置はキャンプ用品の収納に最適か
「やっぱりイナバ、100人乗っても大丈夫!」のCMでおなじみのイナバ物置は、その圧倒的な堅牢性と信頼性から、日本全国で広く愛用されています。もちろん、キャンプ用品の収納庫としても非常に優れた選択肢です。
イナバ物置がキャンパーにおすすめな理由は、主に以下の3点です。
1. 圧倒的な耐久性と防犯性
イナバ物置は、厳しい基準で製造された高品質な鋼板を使用しており、サビや劣化に非常に強いのが特徴です。また、頑丈な扉とロックシステムは、高価なキャンプギアを盗難から守る上で大きな安心感に繋がります。
2. 豊富なサイズとシリーズ展開
ソロキャンプ用のコンパクトなギアから、ファミリーキャンプ用の大型テントまで、収納したいギアの量に合わせて最適なサイズを選べるのが魅力です。スタンダードな「フォルタ」シリーズや、断熱材を備えた「フォルタプラス」など、用途に応じたシリーズが用意されています。
3. 断熱材付きモデルの存在
特に注目したいのが、壁や屋根に断熱材が組み込まれたモデルです。断熱材は、夏場の急激な温度上昇や冬場の結露を大幅に抑制する効果があります。これにより、前述した熱によるギアの劣化や、湿気によるカビの発生リスクを低減させることができ、キャンプ用品の保管環境として非常に理想的です。
(参照:イナバ物置公式サイト)
デザイン性よりも実用性、耐久性、そして保管環境の質を重視するなら、イナバ物置は間違いなく最適な選択肢の一つと言えるでしょう。
おしゃれなユーロ物置も選択肢に
「物置は便利だけど、家の外観を損なうのはちょっと…」と感じるデザイン志向のキャンパーから絶大な支持を集めているのが、オーストラリア生まれのユーロ物置®です。
ユーロ物置®は、日本の一般的な物置とは一線を画す、シンプルでモダンなデザインが最大の特徴。三角屋根が特徴的な「フロントエントリー」や、コンテナのような無骨さが魅力の「バイシクルキューブ」など、多彩なデザインがラインナップされており、まるで海外のガレージのようなおしゃれな空間を演出できます。
見た目だけでなく、実用性も兼ね備えています。
- 広々とした庫内: 海外規格のため、奥行きや高さに余裕のあるモデルが多く、大型のキャンプギアも楽に収納できます。
- カスタマイズ性: 内部に棚をDIYしたり、壁掛け収納を活用したりと、自分の使いやすいようにカスタマイズする楽しみがあります。「ワークショップ」シリーズなどは、まさに「秘密基地」や「作業場」として活用するのに最適です。
ユーロ物置®は、単なる収納スペースとしてだけでなく、ギアのメンテナンスをしたり、DIYを楽しんだりする「趣味の空間」としての価値も提供してくれます。物置自体をキャンプギアの一つとして捉え、おしゃれなアウトドアライフを楽しみたい方には、最高の選択肢となるでしょう。(参照:ユーロ物置®公式サイト)
キャンプ用の物置に物置台は必要?
結論として、キャンプ用の物置を設置する際に、物置台(基礎ブロックやコンクリートブロック)は原則として必要不可欠です。
物置台には、主に3つの重要な役割があります。
1. 湿気対策
これが最も重要な役割です。物置を地面に直接設置すると、地面からの湿気が物置の床下にこもり、床板を腐食させたり、庫内の湿度を上げてカビの原因になったりします。物置台を設置して床下に空間を作ることで、空気の通り道ができ、湿気がたまるのを防ぎます。
2. 水平の確保
設置場所の地面が完全に水平であることは稀です。物置台を使って水平を正確に調整することで、扉の開閉がスムーズになったり、物置本体の歪みを防いだりすることができます。物置が歪むと、雨漏りの原因になることもあります。
3. 安定性の向上
アンカープレート(物置を地面に固定する金具)を物置台に固定することで、台風などの強風によって物置が動いたり、転倒したりするのを防ぎます。安全のためにも、アンカー工事は必ず行いましょう。
物置の組み立てを自分で行う場合でも、この基礎工事だけは丁寧に行うことが、物置と大切なギアを長持ちさせる秘訣です。専門業者に依頼するのが最も確実で安心な方法と言えるでしょう。
まとめ:キャンプ道具の物置おすすめ11選!失敗しない収納術と選び方
記事のポイントをまとめます。
- キャンプ用品の収納は自宅、ベランダ、物置など選択肢がある
- 自宅収納はギアが少ないうちは有効だがスペースを圧迫する
- ベランダ収納は手軽だが紫外線や雨風による劣化リスクが高い
- 屋外物置は収納力に優れるがカビと高温対策が必須
- カビの原因は湿気、温度、そしてギアに残った汚れ
- カビ対策の基本は使用後のギアを完全に乾燥させること
- 収納前にギアの汚れをしっかり落とすことも重要
- 物置の床にすのこを敷き地面からの湿気を防ぐと効果的
- 除湿剤の設置や定期的な換気で物置内の湿度を管理する
- 物置選びではデザイン、機能性、耐久性を総合的に判断する
- ヨドコウとコールマンのコラボ物置はデザイン性が高く人気
- 耐久性と保管環境の質を重視するならイナバ物置が有力
- おしゃれな秘密基地が欲しいならユーロ物置もおすすめ
- 物置の設置には湿気対策と水平確保のため物置台が不可欠
- 自分のキャンプスタイルとギアの量に合った物置を選ぶことが最も大切